インセスト・タブー

インセスト・タブー (Incest Taboo) とはインセスト(近親相姦)のタブー(禁忌)という意味である。
 日本の神話イザナギノミコトとイザナキノミコトの国生みの際、最初に生まれた子はひるこという奇形児だった。奇形児が生まれた原因は最初に声をかけたのが女性だったからだと説明される。やりなおして男性から声をかけ正常な子が生まれてきた。神話での説明ではそうなっているがある学者の解釈ではイザナギノミコトとイザナキノミコトは兄妹だったとしている。神話は女性が先に立ってはいけないという教えであるが、真実は近親相姦を避けよという意味であったのかもしれない。万葉集に出てくる用語の妹は妻を表すが、真の兄妹の妹を示す言葉でもあった。古代において1つの集落で何百人しかいない団体であればその中で結婚させる同年代の子が見つからない場合は多々あったろう。自分の家の兄と妹を結びつけ子孫を残すという考えがでて来てもおかしくない。兄妹からも正常な子は沢山生まれてくる。いにしえの人に遺伝子が重なるという概念はなかった。しかし経験的に近親相姦はできるだけ避けるという知恵があった。
旧約聖書にロトの話がある。ソドムの街が破壊される前に街から逃げ出したロトと二人の娘。三人で洞窟でくらすことになったが父と娘だけでは子孫ができない。そこで姉は父にワインを飲ませ寝ているうちに性行為に及ぶ、翌日妹にも同行為をさせる。こうして姉妹とも子孫を残した。姦淫が禁止されたのはモーゼの十戒以降である。十戒では神に認められた配偶者以外との性行為を禁じた。しかしそれ以前の時代では近親相姦は禁止(タブー)ではなかった。
母オオカミは子どもを産んで育てる。少し大きくなった息子オオカミはまだ母親と遊びたいのだ。じゃれあって母オオカミに甘えたい。しかし母オオカミはじゃれあってくる息子オオカミに噛みつく。息子オオカミにオスの臭いをかぎとるからだ。じゃれあっているうちに間違いを犯してはいけない。そして息子オオカミは群れを追い出される。娘オオカミ達は群れに残り、母オオカミが次に産んだ子ども達の世話をする。息子オオカミはひとり荒野を行く。文字どおり一匹オオカミだ。母オオカミは本能的にインセンストダブーの原則を知っている。
言いたいのは遺伝子操作をしたコロナワクチンm-RNA の危険性である。本当に人体に害はないのか。遺伝子組み換え食品への懸念は示されて久しい。令和5年からは食物への遺伝子組み換え表示制度が義務付けられた。新しい遺伝子が入った食物を口から摂取する。摂取された食物はアミノ酸まで分解され捕食者の体内に取り込まれる。遺伝子は取り込まない。毎日ウシを食っていても人間がウシに近づくことはない。ヒトは栄養素だけ取り込み、ウシの遺伝子は便の中に排泄される。ところがm-RNAは直接体内に注射される。その遺伝子はそのまま体内に残る。m-RNAを埋め込んだ脂質ナノ粒子(LNP)は体内に入り短時間で消失する。しかし消失する前にDNAに遺伝情報を渡す。母体に投与されたLNPは速やかに母体の血中に入り胎盤を通過し胎児の血中に移行する。この遺伝情報は胎児の生殖細胞まで到達する。
妊婦にコロナm-RNAワクチンを打っても安全だという。その妊婦自体に悪影響を及ぼさない。妊娠の継続、出産にも影響はない。更に生まれてきた子供にも影響は出ない。これが現在の産婦人科医・小児科医の見解である。しかしこれは一世代後の子に影響が出ないということを確かめただけのことである。二世代先の子は安全なのか。妊婦にm-RNAワクチンを打つ。その妊婦は男児を出産したとしよう。この男児には外見上なんの異常もない。だがこの男児には新遺伝子が仕込まれている。別の妊婦にm-RNAワクチンを打ったとしよう。その妊婦が女児を出産した。この女児も外見上なにも異常はない。ただ内部に同じ遺伝子が仕込まれている。この男の子とこの女の子が成人し結ばれたとき二人の間にできた子は二重の同一遺伝子を持つ。
日本の遺伝学者木村資生(1924-1994)が中立遺伝子説を提唱した。中立遺伝子というのはその生体にとって良いことも悪いこともしない。ただ存在するだけのもので多くの中立遺伝子が子孫から子孫へと伝わってゆく。木村博士の中立遺伝子説はリチャード・ドーキンスも賛同している。m-RNAワクチンによって注入された遺伝子が中立遺伝子ならいい。しかし中立だという保証がないのだ。
m-RNAワクチンという新しい技術が開発されたとき二世代先の安全を確保していなければ人類に使用すべきではなかった。すでに日本人の8割にこの遺伝子は注入された。30年後にスイッチが入る時限爆弾を仕掛けられたのだ。
今回RSウイルスワクチンが開発された。これもm-RNAワクチンである。これからもm-RNAワクチンは次々と開発されるだろう。厚生労働省はこのRSウイルスワクチンを産婦人科医に妊婦への摂取を促すよう指導している。とんでもないことである。二世代、三世代先の安全性を確かめないと人類に使用してはいけない。いにしえの人はなが~い時間をかけてインセスト(近親相姦)はタブーだという事に気付いたのだ。それだけの時間が必要である。
アメリカはトランプ政権になったらこのコロナワクチンを禁止すると決めた。